処分・廃棄に困る耐火金庫は鉄スクラップ?その正体を暴く!!

東大阪のスクラップ屋、古谷商店です☆(^▽^)
日頃から沢山の問い合わせがある古谷商店ですが、中でも耐火金庫に関する相談は非常に多いです。
今回のブログでは、耐火金庫を解体してその正体に迫りつつ、耐火金庫の処分、廃棄にお困りのみなさんの疑問にお答えできればと思っています☆
まず、一番多い問い合わせは↓
「鉄でできた金庫なんですけど、スクラップで処理できますか?」
というもの。
どうやら金庫が鉄の塊と思っている方が多いようです。
見た目は鉄の塊に見える耐火金庫ですが、結論から言うと単純に鉄スクッラップでは処理できないものなのです・・・(^ー^;)
その理由は、金庫を解体してみると一目瞭然でご理解いただけますので、まずは耐火金庫を解体してみましょう♬
耐火金庫を解体!その中身には驚愕の事実が・・・・・
今回解体する金庫は、弊社の取引先の会社様から処分を依頼された200kgくらいの一般的な金庫です。
小さめの家庭用金庫も業務用の大きな金庫も、構造的には同じになります(^▽^)
作業としては、ガス溶断を使って金庫を切り開いていきます。


先ずは扉の部分を切り落としてしまってから、本体部分を切り開いていきましょう☆
すると・・・・中から何やら白い物体が現れましたΣ(゚Д゚)


この白いものの正体はなんとコンクリートです(^▽^)
ご覧頂ければわかるように、表面の鉄は非常に薄く、中にはコンクリートが詰まっています。
このコンクリートは軽石に近い質感のもので、建築用のコンクリートとは異なり割れやすいのが特徴です。
金庫とは、コンクリートが外の熱を遮断して中身を守るという構造をしているのです☆
それでは、さらに作業を進めて、鉄板を全部切り開いてしまいましよう(^▽^)

外側の鉄を全部切り開くと、このようなコンクリートの塊が姿を現します・・・・(^ー^;)
鉄の部分は本当に薄く、金庫の重さのほとんどはこのコンクリートの重さになります。
実際にコンクリートがどのくらいの厚さがあるのかは、動画を撮影してみたので、そちらを御覧ください↓↓↓
御覧頂いたとおり、耐火金庫はかなり分厚いコンクリートで包まれているのです☆
鉄の部分は下の写真の様に外側も内側も薄っぺらいので、数十キロしか鉄が取れません。↓↓↓


もちろん、本体だけでなく錠がついている扉部分も同じような構造になっています。
実際に扉を切り開いてみると、こちらにもコンクリートが流し込まれています。↓↓↓


みなさん、いかがだったでしょうか?(^ー^)
金庫の中にコンクリートが詰まってるなんて、知らなかったという方も多くいらっしゃいます。
当然、金属としてリサイクルするにはコンクリートを綺麗に取り除かないとリサイクルできません・・・(^ー^;)
耐火金庫の処分・廃棄に関しては、ご覧頂いたとおり手間と時間がかかり、さらにコンクリートというゴミが大量に発生します。
コンクリートについては産廃としてお金を払って処分する必要があるので、金属の価値よりもそれらの経費やゴミ処分代といった出費のほうが圧倒的に多いものなのです。
そのため、弊社でも金庫の処分依頼についてはお客様から処分代をいただいて処理しております☆
処分の金額は金庫の大きさ(発生するゴミの量と解体の手間)よって様々ですし、現場引取の場合は搬出作業費や運搬費もかかってきます。
耐火金庫の処分・廃棄でお困りの方は、一度お電話等でお問い合わせくださいね☆(^▽^)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!