真空蒸着用タングステン・フィラメントのスクラップ的お話☆

真空蒸着用タングステンのスクラップ的お話☆

東大阪のスクラップ屋、古谷商店です!
今日は写真のスクラップについてお話していきたいと思います(^▽^)

渦巻き状にねじられているこの不思議なスクラップ。
これは「真空蒸着」という加工をする時に使うもので、タングステンという金属でできています☆

何やら難しい言葉がたくさんでてきましたが、「真空蒸着」とはメッキの一種。
真空状態でアルミなどの金属を加熱して蒸発させ、他の物体の表面に薄い被膜として定着させる表面加工方法のこと。
たとえば・・・・鏡の様に反射するサングラスのレンズや、車のホイール、基盤なんかで使われていますね。

では、写真のタングステンはどのように使われているのでしょうか??

 

真空蒸着では、蒸発させるアルミなどを高温に加熱する必要があるのですが、そのアルミなどをのせたり引っ掛けたりする部分は高温でも熔けたり蒸発したりしない、耐熱性の高いものでないといけません。
そこでタングステンという金属が登場するわけです☆

タングステンの融点はなんと3422℃、熱にはめっぽう強い金属なのです。
写真のようなタングステンを高温で加熱し、そこにアルミなどを引っ掛けて蒸発させるという仕組みです。

 

こうして使用済みになった不要なタングステンは、スクラップとして私達のもとにやってきます☆(^▽^)

タングステンはレアメタルと呼ばれる非常に希少な金属で、スクラップの価値も高いものになりますので、使用済みでアルミなどの他の金属が少し残る場合でも十分に価値があります♬

ちなみに、タングステンの世界産出量の83%は中国で、産出場所にも偏りがあるそうです。
日本では自国で産出できない金属なので、輸入頼みという現状・・・・
そのため、国際情勢の急変で輸入がストップするという万が一のリスクに対する安全保障策として、国内消費量の最低60日分を国家備蓄すると定められている金属なのです(^ー^)
このブログでは初登場?のタングステン君。実は私達の生活を陰で支えるスゴいやつなんですね☆

真空蒸着のお仕事をされている方がおられましたら、希少価値の高いタングステンの廃棄も古谷商店にお任せください☆(≧▽≦)

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