難処理スクラップ「高圧電解コンデンサ」の解体処理

東大阪のスクラップ屋、古谷商店です(^ー^)
今回のブログでは弊社に多くのご相談をいただくスクラップについて書こうと思います。
それは高圧電気設備につきものの「高圧電解コンデンサ」です。
見た目は金属製の装置のように見えますが、内部は金属ではなく紙のようなものが詰まっているだけでなく、絶縁油で満たされているという構造をしていて、金属は外側のケースくらいというものになります。
そのため、金属屑として買取対象にはなりませんが、キュービクルなどの廃棄の際には必ず付随するものなので、処理に困っている工事業者さんも多いです。
一言でいうと難処理スクラップと言える厄介者になっています。
高圧電解コンデンサの内部はどうなっている?
では、次は高圧電解コンデンサの内部がどうなっているのか見てみましょう。PCBの有無を確認し、含まれていないコンデンサであれば弊社で解体処理することができます。絶縁油を抜いた後、鉄のケースを切断すると中身を取り出してみました。


中身は金属ではなく巻かれた紙のようなものが何層にも重ねて詰まっているという構造をしています。ですので、解体して中身を取り出さなければ不純物が多すぎて金属としてリサイクルすることができません。重さの大半は金属では無いのです・・・
中身を取り除いてしまえば、ケースは鉄スクラップとして再資源化することができます。

いかがだったでしょうか?
なかなか高圧電解コンデンサの中身を見る機会はないと思うので、興味を持っていただけましたでしょうか?
たくさんの電気工事業者さんから処理の依頼をご相談いただくスクラップですので、もしお困りの方は一度ご相談いただければと思います。
PCBの事もあるので、業界では取り扱い不可としているスクラップ屋も多いのでお力になれれば嬉しいです。
高圧電解コンデンサのPCB有無を確認するガイドラインは環境省のWEBサイトでも確認できますが、弊社が分かりやすくまとめたページがありますのでまずはそちらを読んでいただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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