アルミスクラップの世界「自動車エンジンコロのお話」
アルミ・エンジンコロって何?
今回はアルミのスクラップについて書いていこうと思います。
写真のスクラップはアルミの「エンジンコロ」と呼ばれているものです。
「コロ」とはスクラップ用語で「塊・かたまり」を指すと理解していただければいいと思います。
コロっとしたスクラップという意味だと聞いたことがありますが、定かではありません(^ー^)
つまり、エンジンコロとは「アルミ製のエンジンを分解したコロッとした塊」ということになりますね☆
エンジンコロの成分とは?
自動車エンジン用のアルミの材質は「ADC」という系統になります。
これはアルミ(Al)とシリコン(Si)と銅(Cu)から成る合金です。
内訳としてはシリコンが10.8%、銅が2.5%、残りがアルミになります。
この成分は流動性と鋳造性を高めるための構成ですので、自動車エンジンのように型に流し込んで製造する品物にはピッタリですね☆
アルミスクラップは超省エネでとってもエコ!
スクラップとしてのエンジンコロはリサイクルの観点でいうと非常に便利な品目です。
なぜかと言うと、あらゆるアルミ製品の元となる地金(インゴット)を作るときに必要なエネルギー量が、鉱石から作るよりも遥かに少なくて済むからです。
通常、ボーキサイトから地金を作ると1tあたり1.7万KWHという膨大なエネルギーを使って溶解、精錬する必要がありますが、アルミスクラップから地金を作るのであれば、必要なエネルギーは約3%程度で再生産できるのです!
日本ではボーキサイトからアルミナを抽出する「一次地金」とスクラップからつくる「二次地金」の割合は半々くらいと言われています。
アルミのエンジンコロは成分がADC系と統一されていて、仕上がりの成分も安定するため重宝されるというわけですね。
エンジンを熔かして作った地金がまたエンジン鋳物用になっていくという感じでしょうか。
弊社でもエンジンコロは比較的よく取り扱う品目ですので、日常的に買取させていただいています。
この記事を読んで弊社に問い合わせてくれる人がいれば嬉しいな〜(^▽^)
最後までお付き合いいただきありがとうございました☆
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