急増する砲金(青銅)の水道メータースクラップの問い合わせの背景とは?
東大阪のスクラップ屋、古谷商店です☆(^▽^)
今回のブログでは、最近問い合わせが急増している水道メーターのスクラップについて書いてみようかと思います。
最後までお付き合いください☆
水道メーターの素材とは?
ご家庭などで水道料金を計測するために取り付けられている水道メーター。
私達の生活には欠かせない大事な役目を担っていて、すべての人に関わりがある縁の下の力持ち的な存在です。
そんな水道メーターは金属製の本体に水量を測定する主に樹脂製のメーター部分が合わさって構成されています。
本体である金属部分はどんな金属で作られているかというと、「砲金(青銅)」が最もポピュラーだと思います。
砲金は銅と錫を主成分とする合金で、水道の蛇口にも多く使用されています。
水量を計測するために内部を水が通る仕組みなので、錆に強く、型に流し込んで鋳造するのに適しているというのも砲金が使われる理由になっています。
金属そのものの色としては、オレンジ色に近い色をしているのですが、水道メーターとしては青く塗装されているものが一般的です。
砲金は少量の鉛も成分として含んでいるのですが、溶け出すと健康に害が出る危険性も少なからずあるということで、最近では鉛を使用していない「鉛レス砲金」がに置き換わってきています。
例えば、鉛の代わりに似た性質を持つビスマスという金属をつかったビスマス砲金や、どちらかというと真鍮に近い成分をしているエコブラスという金属でできた水道メーターが増えてきています。
リサイクルする上ではこれらを選別しないといけないので手間が増えてきた品目にはなるのですが、目に見えないところに金属の進化を感じますね☆
水道メーターの問い合わせが急増している背景
弊社では使い古された水道メーターを買取して原料としてリサイクルしているのですが、ここ最近は問い合わせの数が急増しています。
その背景には連日ニュースでも話題になっている銅価格の高騰があります。
ニュースでは太陽光発電用の高圧電線の盗難事件が毎日にように報道されていますが、なぜ電線を盗むのかというと電線の中にある銅を売却してお金にするためです。
窃盗というリスクを犯してでも、銅をお金に変えるリターンが大きいと思えるほど、銅の価格は高騰しています。
もちろん円安の影響も大きいですが、ロシアとウクライナの衝突以降はあらゆる原料が世界規模で高騰してきているので銅も過去に類を見ないほど高くなっています・・・・
水道メーターの原料も銅を主成分とする金属ですので、同じように価格が上昇しています。
これだけ連日報道されていれば、金属が高騰していることは一般的にも周知のこととなってきていますので、今まで廃棄される水道メーターの価値など気ににしていなかった人たちの知るところとなっているようです。
ということで、どんな人達からの問い合わせが急増しているのかというと・・・・
ズバリ、マンションの管理組合や、マンションの管理会社さんからの問い合わせが多くなってきています。
水道メーターの交換は計量法という法律で定められていて、正確な水量の測定のために8年に一度は必ず交換しなければなりません。
一戸建てなどは地自体の持ち物だったりするので、知らぬ間に交換されますが、マンションの各戸に取り付けられている水道メーターは個人所有だったりマンション所有だったりします。
それらの水道メーターは交換も廃棄もマンションで行う必要があるのです。
今まで、処分費用を支払っていたというような管理組合の理事の方から「お金になるのでしょうか?」という問い合わせもありますし、管理会社さんからのご依頼もあります。
ちなみに私が住んでいるマンションの水道メーターも弊社で買取させていただきましたww
もし同じような状況の管理組合様や、管理会社様がおられましたら是非一度ご相談ください☆