熱交換器がゴロゴロ☆大型チラーを解体してみた!
東大阪のスクラップ屋、古谷商店です☆(^▽^)
今日は業務用の冷却装置「チラー」が入荷したということで、その「チラー」解体作業をレポートさせていただきます☆
「チラーって一体何なの?」という方も多いと思いますので、まずは簡単にチラーについて解説して行きますね☆(^▽^)
「チラー」とは?
今回の物としては冒頭の写真のような物体になります。
一言でチラーと言っても様々な形がありますので、あくまでも写真は今回解体してみたチラーということでご理解下さい。
「チラー」とは英語で書くと「Chiller」となります。
「Chill=冷やす」という英語が基ですので、チラーとは「冷やす奴」という感じでしょうか☆(^ー^)
皆さんの自宅にある冷蔵庫にはチルド室というものがついているかもしれませんが、「Chilled」も「Chill」の過去分詞形ですね☆
名前からも、なんとなく「冷やす」という仕事をしてくれる機械ということは想像できます。
詳しく仕組みを解説するとなると、とんでもなく長くなってしまうので、ザックリした定義で留めておきます☆
冷却方式には空冷式と水冷式があって、熱交換器と呼ばれる装置で、”熱い”と”冷たい”を交換することで目的の温度を保ちます。
【チラーとは?】水や冷媒などの液体の温度を管理しながら循環させることで、様々な種類の産業機械(計測機や、食品加工の機械、化学機器など)の温度を一定に保つための装置のこと。
主に冷却に用いる場合が多いことから「chiller(chill=冷やす)」と呼ばれていますが、実際には冷やすだけでなく温める仕事もこなします。
文字で書くとややこしいですが、原理的には家庭のエアコンも同じなので、チラーとはエアコンの化物というイメージになります☆(^▽^)
チラーの心臓部、熱交換器の種類
冷やしたり温めたりするために、チラーには熱交換器という装置があります。
文字通り熱を交換するために必要なチラーの心臓部とも言える装置なのです☆(^ー^)
身近なところでいうと、エアコンのラジエターも熱交換器の仲間になりますが、役目は同じでも写真のように様々な形の熱交換器があります。↓
※写真のタイプ以外にも色んな形の熱交換器があります☆
今回の解体するチラーは、3枚目の写真のような円筒形の熱交換器を使っていました。
熱交換器は液体の表面積を増やすために沢山の管や、細かく仕切られた板の集合体で、錆びないように非鉄金属で作られることが多くなっています。
つまり、熱交換器を徹底的に解体すると、銅やステンレスなどの非鉄金属を取り出すことができるのです☆(^▽^)
この記事では熱交換器部分とその他の金属類とを分けるところまでをゴールとしてレポートしていきたいと思います。
それではさっそく、チラーを解体していってみましょう♬
チラーを解体してみよう!
しかし、今回のチラーはとても古いものだったので、接合部分のボルトは完全に錆びつき、一筋縄では回らない状態でした・・・・
様々な道具や、ガス溶断も使いながら何とかボルトを回していき、邪魔なパイプ類を取り外していきました。
このチラーには、熱交換器の部分に分厚い断熱材が巻かれていたので、断熱材をめくるために邪魔になっていた制御盤を外していきます☆
スタッフの山本君が、手っ取り早くガス溶断で切り落としてくれました☆
【ガス溶断でチラーの操作盤を切り落とす!】
操作盤を外せたことで、中央の熱交換器に巻いてあるウレタンの断熱材を除去できるようになりました☆
下の写真をご覧いただければわかるように、かなり分厚い断熱材が巻かれていました。
金属としてリサイクルする上で、このような断熱材などの不純物は除去していかなければなりません。
取り除いた断熱材は、ゴミ(産廃)として処分することになります☆(^▽^)↓↓
次は、チラーの一番上についている2機のモーター(圧縮機)を取り外していきました。
こちらも錆ついて回らないボルトはガス切りで飛ばしてしまって、フォークリフトで釣り上げて外しました。
2機のモーターが無くなっただけで、かなりスッキリしましたね☆(^▽^)↓↓
いよいよ登場!熱交換器☆
さてさて、チラーの解体作業もいよいよ終盤戦です☆
いよいよ熱交換器部分の解体作業を進めていきます!
今回のチラーは大小3本の熱交換器が使われていました。
まずは、熱交換器の蓋の部分を取り外して行きます☆
ついに、熱交換器の内部が姿を表しましたね☆(^▽^)
この熱交換器は、たくさんの銅のパイプが詰まっているタイプでした♬
種類によってはパイプがステンレスのものもあるので、中身がどんな金属でできているかは蓋を開けてみないとわかりません。
接合部分を切り離して、熱交換機部分だけの状態にしていきます。↓↓
残るは先ほどのよりも細めの熱交換器が2本。
こちらも同じように鉄の土台から切り離していきます☆
こうして切り離された熱交換器は、更に解体して銅を取り出すことができます。
銅のパイプは鉄のパイプの中に密閉されているので、ガス切りで鉄のケースを切り開いていくと、下の写真のような状態で銅が姿を現します♬(^▽^)↓↓
みなさん、いかがだったでしょうか?(^ー^)
今回は、工場のプラントでチラーの入れ替え工事があり、設備業者様から同じ形のチラーを3台買取させていただきました☆
古谷商店ではチラーをはじめ、様々な金属機械類のスクラップを買取させていただいております(^▽^)
機械の入れ替えを予定している企業様、施工業者の皆様、古谷商店は廃棄に関する各種証明書の発行も得意としておりますので、是非一度ご相談下さい☆(^▽^)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♬