【メディア掲載情報】廃プラ油化炭化装置の活用で太陽光パネルのバックシートを有価物として実証

この度、歴史あるスクラップ業界新聞である日刊市况通信社様から「太陽光パネルリサイクル事業」について取材を受け、2022年10月24日付けの新聞に掲載されましたのでご紹介したいと思います。

【日刊市况通信社】2022.10.24(太陽光パネル熱分解)カラー

古谷商店は以前からプラスチック廃棄物の油化炭化装置の開発を株式会社動力様と共同で行ってきました。
その中でお話をお頂いたのが太陽光パネルのリサイクル事業を展開している近畿電電輸送様。

アルミのフレームやガラスなどのリサイクルフローは確立されていましたが、バックシートと呼ばれる樹脂シートのリサイクルには課題がありました。
現在でも銀を抽出するリサイクルは行われておりますが、取り出せる銀の量に対する不純物の量が多いため回収率が悪いというのが現状です。
そのため、リサイクルコストも大きくなってしまい、結果としてコスト面の理由から埋め立て処理に流れるという構図になりがちでした。

そんなバックシートの現状を打破する可能性を探るべく、近畿電電輸送様とパートナーシップを締結し、弊社のプラスチック油化・炭化装置パイロリナジーで様々な実験を行っておりました。

太陽光パネルの熱分解

今回、樹脂分を油化・炭化することで不純物を減容させて銀の回収効率を大幅に向上できることを実証することができました。
これによって、リサイクルコストを下げることが可能となり、埋め立て処理への流れをリサイクルの流れに軌道修正していく道筋を示すことができたと考えております。

2030年頃から本格的に寿命を迎えた太陽光パネルの大量廃棄時代が来ることは確実であり、今のタイミングでリサイクルフローを確立して準備を進めておくことは社会的な意義の面でも大きな意味があると考えます。

古谷商店は引き続き、様々な実験を繰り返してデータを収集しながら、より効率の良いリサイクルフローの確立に向かって加速して参ります。

なお、現時点でも近畿電電輸送様の協力の元、太陽光パネルの受け入れを行っております。
太陽光パネルの廃棄でお困りの方はぜひ一度、古谷商店ご相談下さい。

【関連リンク】
廃プラスチック熱分解油化炭化再生資源回収装置パイロリナジー特設サイト

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