関西電力子会社によるPCB基準値超え事実の隠蔽事件について

東大阪のスクラップ屋、古谷商店です☆(^ー^)
今回のブログは時事ネタとなります。

2024年10月1日に関西電力の子会社が、電柱に設置されている変圧器のPCB濃度が基準値を超えていることを知っていたにも関わらず、20年以上もその事実隠蔽して使用し続けていたという事件が報道されました。↓↓

PCBは土壌汚染の原因や人体にも悪影響がある有害物質ですが、その有毒性が明らかとなって輸入、製造が禁止されるまでは安価で便利な化学物質として広く使用されたきたものでした。
主に、高圧変電設備で使用される変圧器などの絶縁油に多く使用されていて、国を挙げて早期に処理を完了するための様々な法整備も行われました。
地域によって完全処理完了の目標期日は様々ですが、平成30年から最も遅いところで令和5年末までという目標が設定されていました。

今回の事件の何が問題だったかと言うと、PCB使用機器の処分目標達成のために民間の企業も含めて世の中の変圧器の絶縁油を検査してPCB濃度が基準値を超えていれば行政に申告しなければならないという決まりがあったのですが、最も多くの機器を扱っている電力会社がその申告義務を怠って隠蔽していたという事件になります。

PCBが基準値以上の機器は「PCB汚染物」とされて、法律に則した処分ルート、処分方法で処分しなければなりません。
その処分費用はかなり高額になりますし、それだけでなく交換するための機器も用意や、交換作業も大変な労力になります。

隠蔽に至った動機としては発覚したらかなり面倒くさいことをやらないといけなくなるから・・・・という理由があったのかもしれませんね。

特に電柱に設置されている変圧器となると、地震や台風などで電柱が倒れて密閉されている変圧器から絶縁油が漏れ出してしまうと大惨事となるので早急に対処していただきたいところです。

高圧受電設備、キュービクルを解体してみよう!

ちなみに、そんな変圧器ですが弊社でも日常的に金属スクラップとして取り扱っています。
その際には絶縁油の成分分析が済んでPCB汚染されていないと証明されているという条件のもとにリサイクルさせていただいております。
(そもそもPCB汚染されていると勝手に動かしてはいけないんですよね・・・)

私自身もお客様の変圧器の分析結果が基準値超えだったという事例はたくさん見てきており、一般企業のみなさんも自腹で高い処分費を払って安全に貢献してきているだけに今回の事件は大きな信頼の失墜と言わざるをえませんね・・・・

最後に、変圧器(トランス)やキュービクルの処分にお困りの方は弊社までお気軽にご相談いただければと思います!
それでは次回のブログでお会いしましょう〜!

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