「鋼鉄、銑鉄、とは?」鋼鉄ジーグとアイアンマンはどっちが上質?

「鋼鉄、銑鉄、とは?」鋼鉄ジーグとアイアンマンはどっちが上質?

東大阪のスクラップ屋、古谷商店のブログへようこそ☆

今日はみなさんと一緒に、「鉄」についてのお勉強をしてみたいと思います。

弊社のWEBサイトのアクセス解析を見てみると、本当に様々な検索ワードで検索されています。
それを見ていると、「鋼ダライ 銑ダライ 違い」というワードが何件かありましたので、その疑問にお答えしていこうと思います。

  そもそも「銑ダライ 鋼ダライ」ってなに?

簡単に言うと↓
鋼ダライ=鋼鉄を加工して発生する切り粉 (ダライ粉)
銑ダライ=銑鉄を加工して発生する切り粉(ダライ粉)
という意味です。

鉛筆を削ったあとに削りカスが出るのと同じように、鉄を削った時に出る削りカスの細かい鉄をダライ粉と言います。
ダライ粉の語源については別の記事で書いていますのでそちらを御覧くださいね↓

  『ダライ粉』って何? そのルーツを探る!

こういう風に同じ鉄でも「鋼鉄」と「銑鉄」という種類があるため、ダライ粉も種類分けがされているということになりますね。

  それでは「鋼鉄」と「銑鉄」の違いは?

「鋼鉄、銑鉄、とは?」鋼鉄ジーグとアイアンマンはどっちが上質?

結論から言うと、鉄に含まれる炭素の量が違うということになります。

地中に埋まっている鉄鉱石(鉄の原料)を高炉などで溶かした鉄が「銑鉄」で、含まれる炭素の量は2.1%以上のものになります。
その銑鉄を転炉、電気炉などの製鋼炉で精錬し、炭素量を0.5%〜2.1%まで調整したものが「鋼鉄」になります。

炭素量が少ない鋼鉄ほど(磁性、強度、耐熱性)が高くなるため、用途が分かれてくるんですね〜。

「銑鉄」は鋼鉄を作るための原料や、鋳物に使われます。鋳物とは、削ったり曲げたりして形をつくるのでなく、型に流し込んで形をつくる方法でできた物のことですので、「銑鉄」=「鋳物」と考えていいと思います。

集めたスクラップを熔かしてリサイクルする時、「鋼鉄」を作りたいのに、「銑鉄」が混じっていると仕上がりの炭素量が狂ってしまいますよね?
そのために「銑鉄」と「鋼鉄」を分ける必要がでてくるわけです。

  鋼鉄ジーグとアイアンマンはどっちが質の高い鉄なのか?

英語で言うと「銑鉄」はPig iron(ピッグ・アイアン)、「鋼鉄」はSteel(スチール)と表記されます。
「iron」は鉄の元素そのものを全般的に指す言葉になります。

これはあくまでも私的見解ですが、鋼鉄ジーグは「鋼鉄」と明言しているので、炭素量が少なく耐熱性、強度にも優れた鉄でできていることが伺えます。
一方、アメリカンヒーローのアイアンマンは一般的な鉄ということになりますね。せめてスチールマンであれば鋼鉄製になれるんですけどね(^ー^)

ちなみに、昭和世代のヒーロー「聖闘士星矢」(TV版)にはスチール聖闘士なる連中が登場します。
聖闘士星矢の世界ではゴールド聖闘士(金の鎧)、シルバー聖闘士(銀の鎧)、ブロンズ聖闘士(砲金の鎧)というキャラが登場し、希少価値の高い金属ほど戦士としてのランクも鎧の性能も高い設定になっていますが、強度の面でいうとゴールドの鎧はただ重いだけで一番やわらかい金属になりますね。
実はTV版だけに登場する弱いスチール聖闘士の鎧が金属的には最も強度の高い鎧ということになります。(^▽^;)

一言に鉄くず、鉄スクラップといっても細かな違いがあります。
有限会社古谷商店では、そんな鉄スクラップの買取、回収、リサイクルを行なっております。
金属の世界は本当に奥が深くて面白いですね。

最後までお付き合いいただきありがとうございました☆

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