【銅相場情報2015.3.27】細い電線のリサイクルはどうやるの?ナゲット加工とは?

【銅相場情報2015.3.27】細い電線のリサイクルはどうやるの?ナゲット加工とは?

【本日の銅建値は78万円】1tあたり1万円の下がり⤵

3月の銅相場は最後の最後で若干の下がりとなりました。
銅そのものの相場はそんなに下がっていないのですが、円高の影響が強くて飲み込まれてしまった感じです。

残すところ今日を入れて4営業日。3月の最終結果が楽しみでもある月末となっています(^▽^)

銅を含むスクラップの中でも電線は多く取り扱う品目ですが、今日はそんな電線の写真をチョイスいたしました。

このブログでも電線についてはたくさんの記事を書いて来ましたが、ほとんどが銅の割合が多い太い電線について紹介してきました。
今回の写真は、銅の割合が少ない電線にフォーカスです☆

銅部分の直径が大きい電線は、切り込みを入れて被覆を剥がす「剥離機」で銅を取り出せますが、銅の直径が細い線は「剥離機」では対応出来ません。
それこそ、一般的なご家庭で使われているような家電の線などは、髪の毛のように細い銅線で作られています。

そんな細い電線から銅を取り出すのにも、色んな方法があります。

①人力
言わずもがな。。。カッターナイフなどを使って人間の手でビニールを剥いでいきます。
現在でも中国のスクラップヤードでは、内陸部から出稼ぎにきた賃金の安い労働者のみなさんが出来高制で手剥きしています。
そんな風景の動画がYouTubeには結構UPされてますね。

人件費と取り出せる銅のバランスで言うと、中国だから採算が取れると言わざるを得ません。
日本では見かけなくなった風景です。

②ナゲット加工
完全にオートメーション化されたプラントで、電線を処理していきます。
まず、ビニールをかぶったままの電線を米粒くらいの大きさに粉砕していきます。
粒の粗さで何工程かの粉砕をして、巨大磁石で鉄分を除去。
振動ふるい機や、比重分別などの工程を経て銅とビニールを分別していきます。
ナゲット処理から取り出した銅は「赤ナゲット」「雑ナゲット」という銅スクラップの品目の1つにもなっています。

騒音や埃もともなうプラントですので、都市部ではあまり見かけなくなっていますが、こちらは日本でもやっている会社がたくさんあります。

細い銅線でもちゃんとリサイクルする方法があって、金属資源は循環していくんですね〜。

今日は細い電線について書いてみました。
本日もよろしくお願いいたします!!

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