東大阪のスクラップ屋、古谷商店です☆（^▽^）

今日は最近増えてきたアルミラジエター式の業務用エアコンスクラップについて少し書いて見ようかと思います。
ぜひ最後までお付き合い下さい！

エアコンスクラップの価値は何で決まるの？

まず、業務用エアコン室外機スクラップの金属的な価値について簡単にお話していきます。
写真のように、エアコン室外機の中身は、土台となる鉄の他にも銅ラジエター、コンプレッサー(黒モーター)、銅配管などなど、銅を含む部品が多く使われています。↓↓↓

身近な金属の中でも銅は価値の高い金属となりますので、を解体分別してリサイクルする主な目的は銅を取り出すこととなります。

なかでもラジエターは銅管にアルミのヒダを無数に取り付けた構造をしていて、取り出しやすい上に銅を多く含むのでエアコンスクラップのメインディッシュといったところでしょうか。

エアコン室外機スクラップの価格を決める上で、「取り出せる銅の量」が最も大きな要因になっているのです。

技術の進歩でアルミのみで出来たラジエターが急増中

最近、技術の進歩でアルミのみで作られたラジエターを搭載した業務用エアコンが増えてきています。

アルミは銅と並んで熱伝導率が高い金属ですので、熱交換に適した金属として知られています。
自動車のラジエターですと従来からアルミのみでできたラジエターが使用されてきましたが、空調用のエアコンにもアルミラジエターが増えてきているということです。
アルミラジエターを採用する主なメリットとしてはこんな感じ↓↓

■ 金属の原価が銅よりも格段に安い。
■ 銅よりも比重が軽く、製品重量が軽くなる。

長期的に継続している円安や資源高騰の影響で、銅の価格は戦後最高値水準のままです。
銅ラジエターからアルミラジエターに変更することで、製品の製造原価はグッと安く抑えることができます。
また、製品重量が軽くなることで、輸送面でのCO2排出を抑えられる効果が期待できて、SDGsの意味合いでもプラスになります。

実際のアルミラジエターを採用したエアコンの画像も掲載しておきます↓↓

消費者としては銅ラジエターであろうが、アルミラジエターであろうがちゃんと部屋が快適に冷えれば問題ないので、技術の進歩が伺えますね☆
今後は更にアルミラジエターのエアコンが普及していくことは確実だと思っています。

技術の進歩でアルミのみで出来たラジエターが急増中

スクラップとしてのエアコン室外機の価値は取り出せる銅の量に直結します。
当然のことながらラジエターが銅からアルミに置き換わることで、取り出せる銅の量は減ることになり、スクラップとしての価値は大幅に下がります。
同じエアコン室外機でも、銅ラジエターのものとアルミラジエターのものは全く別の品目になります。

私達スクラップ屋も、これから買取の際には注意が必要になってくるわけですが、お客様としても扱いが別物になるということは知っておいていただければと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました！（^ー^）

Tweet

Pocket