【銅相場情報 2015.5.27】[注意喚起] 放電加工ワイヤーのスクラップも多様化!
東大阪のスクラップ屋、古谷商店のブログへようこそ☆(^▽^)
今日も銅相場の改定をお知らせいたします。
【2015年5月27日の銅建値は80万円】1tあたり1万円のDOWN⤵
おそらく今月最後の改定かと思います。
円安の影響で1万円下げで済んだというところ、海外相場はもうちょっと下がっていました。
銅関連のスクラップは、この銅建値を基準に推移しますので、これによってスクラップ価格も少し値下がりすることになります。
さてさて、早速ですが今日の写真にも使っている真鍮の放電加工ワイヤーについて書いていこうと思います。
放電加工ワイヤーの種類
主に真鍮の細いワイヤーに電気を流して金属を切断してゆく放電加工。
使用済みのワイヤーはスクラップの品目の中でもメジャーなものです。
業界では「カット線」や「ワイヤーカット」と呼ばれて取引されており、弊社でも沢山のお客様から買取させていただいている品物になります。
主に真鍮製のワイヤーを使用することが多く、「放電加工用ワイヤー」=「真鍮カット線」という認識を持っている方も多いかと思います。
最近では、切れ味や耐久性を強化した様々な新製品が市中に投入され、スクラップとして発生するカット線も多種多様になってきています。
ざっと種類をあげると
■ 真鍮ワイヤー(非常にスタンダード)
■ 鋼芯ワイヤー(鉄の芯に被覆したワイヤー)
■ タングステンワイヤー(超精密加工用、耐久性もUPの高級品)
■ モリブデンワイヤー(こちらも高級品)
こんな感じです。
これらの様々なカット線も、使用済みのものはスクラップとして私達スクラップ屋を介してリサイクルされて行きます。
ここで、注意すべきは、異なった素材のワイヤーが混じってしまうこと・・・・。
[要注意]多様化が生む放電加工ワイヤースクラップの悲劇
どの金属スクラップにも言えることですが、異材の混入はリサイクルにとって最悪の事態です。
カット線は混じってしまうと選別することが難しいので、工場発生時にキッチリ分別しておかないとスクラップとしての価値が失われてしまいます。
風の噂で聞いた話だと、真鍮のカット線の中にタングステンのワイヤーが混入していたせいで、炉の中で熔かしていた30t分の真鍮が使い物にならなくなって大損害が出たこともあるようです。
自分事として考えると非常に恐ろしいですね・・・・・(^ー^;)
賠償問題に発展しそうです・・・・
真鍮やその他の素材ごとにワイヤーを分別を徹底すれば大丈夫!
買取させていただく立場である我々も注意が必要になってきていますが、発生元の工場様の方で分別を徹底していただければ非常に助かります。
混入=スクラップとして価値を失う結果に・・・・弊社ツラいし、お客様もツラい。
分別=適正な価格で買取、弊社も助かり、お客様も収益UP。
分別はスクラップの価値を最大限高める基本です。
弊社もお客様も、笑顔でスクラップを処理できるように協力して取り組んでいければいいな〜と思います。
============================
取扱品目・真鍮ワイヤーカットのページはこちら
古谷商店【Facebook】
古谷商店【Google+】
============================