高圧受電設備、キュービクルを解体してみよう!
東大阪のスクラップ屋、古谷商店です☆(^▽^)
先日、電気工事の現場まで、キュービクルと高圧電線を引き取りに行ってきました。
今回はこのキュービクルと呼ばれる箱型のスクラップの解体作業風景をレポートいたします☆(^ー^)
キュービクルとは?
まずは少しだけキュービクルについて説明しておきますね☆
キュービクルとは、正式には「キュービクル式高圧受電設備」といって、その名の通り高圧の電気を受け取るという役目を担っています。
一般家庭にはありませんが、マンションや工場、大型商業施設など、たくさんの電気をつかう施設にはキュービクルが設置されています☆
どんな場合にキュービクルが必要になるのかというと、電力会社との電気の契約が「高圧契約」なのか、「低圧契約」なのかによって決まります。(^▽^)
簡単にこの2つの契約の中身を見てみましょう。⬇
【高圧受電契約】6600ボルトの高圧電力を直接敷地内に引き込む契約。
割安の電気を使えるけど、キュービクルを自前で用意して必要な電圧に変換して使わないといけない。
【低圧受電契約】電柱に設置された電力会社が管理するトランスによって、100ボルトや200ボルトといった家庭向けの電圧に変換済みの電気を使う契約。
変圧設備を自前で用意する必要は無いけど、電力会社がトランスを管理するための費用を電気代に上乗せされているので、割高の電気になる。
つまり、キュービクルは「高圧受電契約」をしている施設の私物ってことになります。
そんなキュービクルも長年使っていると傷んでくるので、新しいものに入れ替えるという工事が必要になります。
こうして古谷商店に役目を終えたキュービクルの引取依頼が舞い込んでくるというわけですね☆(^▽^)
キュービクルを解体してみよう!
さてさて、本題に入っていきます☆
今回は電気工事現場まで、弊社のトラックで積みに行ってきました☆
キュービクルの本体と、それに繋がっていた高圧電線を買い取りさせていただいたという案件です☆
持ち帰ってきた電線は、絶縁被覆を剥いて銅としてリサイクルされていきます☆
その様子は別記事で近日公開予定ですので、楽しみにしておいてくださいね♬(^▽^)
先ずはトラックからキュービクルを下ろしていきます。
キュービクルの中には電気設備が詰まっているので、なかなかの重さがあります☆
それでは早速、キュービクルの中身を覗いてみましょう☆(^▽^)
キュービクルの中にはトランス(変圧器)、コンデンサー、スイッチ、ヒューズなどの電気設備が詰まっています。
大小2つのトランスが入っていて、必要な電圧に変換されていく仕組みです☆
キュービクルはそのままだと、鉄や銅などの様々な金属のほか、金属以外の素材もたくさん含まれています。
特にトランスの中は絶縁油で満たされているので、絶縁油の抜き取り作業も必要になってくる品目です。
そのため、キュービクルは解体しないとリサイクルできないものなのです(^ー^)
まずは、各パーツを繋いている電線類を外して、外れるところから外していきます。
これで、キュービクルの中に入っている一番の大物であるトランスを外すことが出来るようになります。⬇
トランスを引っ張り出すルートを確保したら、フォークリフトを使って、トランスを取り外していきます☆
こうして見事に鉄の箱と、それ以外のものに解体することができました☆(^▽^)
今回の解体はスタッフの山本くんが一人でささっと終わらせてくれました♬
取り外したトランスはここから更に絶縁油を抜き取る作業が必要になります☆
また、電線類も被覆を剥いて銅を取り出す作業が待っています☆
大きな電力をつかう施設には欠かせないキュービクル。
こんな感じで金属くずとして処理され、リサイクルされていくのです(^▽^)
スクラップとしては手間も時間もかかる品目になりますが、古谷商店では現場への引取にも対応しておりますので、お気軽にご相談くださいね☆
最後に、キュービクル(またはトランス)を廃棄する時に、排出者が気をつけていおかなければならないポイントについてお話してこの記事を終わりたいと思います。(^ー^)
【注意】:キュービクルやトランスを廃棄する上での重要事項
キュービクルそのものというよりは、キュービクルの中にあるトランスに注意すべき重要事項があります。
そればズバリ【PCB】の有無!
トランスの中を満たしている絶縁油には、PCBという有毒成分を含んでいるものがあります。
今では輸入も使用も禁止されているものなのですが、古いトランスにはPCBを含んでいる危険がまだ残っているのです・・・
キュービクルやトランスを取り扱うには、このPCBを含んでいないという証明、「PCB不含証明」が必要になります。
つまり、廃棄前に所有者様のほうで、トランスのPCBの有無を調べて頂かなければ弊社も取り扱えないということになってしまうのです・・・・
(※PCBの有無については、各メーカーへの問い合わせや検査会社へ検査を依頼するなどして調べて下さい。)
PCBそのものや、絶縁油については別記事に詳しく書いてありますので、併せて御覧ください☆
また、大阪府のHPでも注意喚起を行なっておりますので、リンクを貼っておきます☆
■ PCBを含む廃棄物について
■ 変圧器(トランス)スクラップ入荷☆、絶縁油には要注意!
■ 大阪府HP【解体工事の際はPCBを含有する機器に注意してください!】
みなさんいかがだったでしょうか?
注意すべき点があるとはいうものの、キュービクルを適正に廃棄・処理するお手伝いができれば幸いです☆(^▽^)
長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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